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スポーツランドSUGO Round5 Qualifying Certifications ~予選~

■公式予選結果
予選1回目 : 1位 1分24秒108
スーパーラップ : 1位 1分23秒985
予選総合 : 1位 1分23秒985
■開催日:2008年7月25日
天 候:曇
観客動員数 : 予選 5,500人
監督:坂東 正敬
■コース:スポーツランドSUGO(全長3.704km)
路面コンディション: ドライ
車 名: ウエッズスポーツIS350
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー:織戸学 / 阿部翼
チーム: WedsSportRacingTeam with BANDOH

<< 公式予選 >>
■1回目 11時00分~11時20分(GT300)  11時40分~12時00分(混走)
天候:曇  路面状況:ドライ  気温:23度  路面温度:27度

 7月26日午前、2008 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の予選1回目が、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。GT500クラスはNo.18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史、GT300クラスはNo.19ウェッズスポーツIS350の織戸学が暫定ポールポジションを奪った。

 予選1回目は11時から。朝からぱらついていた小雨は開始1時間ほど前に上がり、一時は青空ものぞく天候に。開始時には再び雲に覆われ「ウェット宣言」が掲示されたものの、路面はほぼ乾き、スリックタイヤでの走行が可能な状況となった。開始時点での気温は23度、路面温度は27度。

 最初の20分間はGT300クラスの専有。再び雨が落ちてくる可能性があったため各チーム早めにタイムアタックに入る。しかし、開始から10分ほど経ったところでNo.110 KUMHO BOXSTER-GT(池田大祐)がコースサイドにストップ。どうやらNo.81 ダイシンADVAN Zとの接触があったようで、右後輪を破損しており走行不能となる。No.81には、後にこの接触についてペナルティが科され、予選1回目のタイム削除。決勝は最後尾グリッドからのスタートということになった。
 さらにその数分後、No.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(佐々木孝太)、No.666楽天BOMEX 320R(周防彰悟)も相次いでコースサイドにマシンを止めてしまう。No.666は2コーナーアウト側に半車身はみ出す形でストップしており、危険回避のため赤旗でセッション中断となる。
 3台の回収後、占有時間残り4分で走行再開。中断前の順位は、No.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)が1分24秒108でトップ。2番手にはNo.43 ARTA Garaiyaが1分24秒804がつけ、3番手No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)をはさんで、No.95 ライトニングマックィーンapr MR-S、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-Sのミシュランタイヤ勢が上位に続いていた。
 再開後、各チームともタイムアップをねらってアタックに入るが、この路面温度ではタイヤのウォームアップに時間が足りなかったか、順位を上げたところはなかった。
 その後の混走時間帯には、GT300クラスでは、No.26ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)が1分24秒893までタイムを上げ、6番手に飛び込んでくる。これでスーパーラップ圏外に下がったチームや、ボーダーライン上のチームは再度アタックを敢行。その中でNo.4 EBBRO UEMATSU 320Rが10番手に上昇してくる。
 残り7分ほどになったところで、No.52 GREENTEC KUMHO IS350のエンジンフードがストレート通過中に飛ぶというアクシデント。さいわい他車に当たることはなかったが、破片がコース上にも残ってしまう。さらにNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電が最終コーナーを立ち上がったところでコースサイドにストップ。このためまたしても赤旗が提示され、セッションが中断される。
 再開後、12番手のNo.7 ORC雨宮SGC-7をはじめ、数台がタイムアタックを行なうが、No.88 triple aガイヤルドRG-3のコースアウトで1コーナーで黄旗が提示されたこともあって、順位の逆転はならなかった。

 結果、GT300クラスではNo.19ウェッズスポーツIS350、No.43 ARTA Garaiya、No.2プリヴェKENZOアセット・紫電、No.95ライトニングマックィーン apr MR-S、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S、No.26ユンケルパワータイサンポルシェ、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R、No.46 MOLAレオパレスZ、No.4 EBBRO UEMATSU 320R、No.11 JIMCENTER ADVAN F430の10台がスーパーラップ進出を決めた。
>>SuperGT.net Round5 予選第1回目レビューより

織戸選手のコメント

予選1回目は、とりあえず晴れて良かったという感じです。セパンでのクラッシュのあと(クルマの)細かい部分を変えたり、タイヤもIS350用になったりと、いろんな要素が向上したんです。なかでも、タイヤを含めてコーナリングスピードが格段にアップしました。その分ラップタイムが稼げるようになったというわけです。昨日(の練習走行)はウェットコンディションでしたが、その中でドライのセッティングをいろいろと試しました。セパンのとき『あと2割くらいやることが残っている』と言いましたが、その2割がいいように煮詰まり、総体的に合わせ込みがすごくうまくいってますね。午後もドライコンディションでいきたいですねぇ。

 

■2回目 GT300クラス占有14時30分~15時20分
天候:曇  路面状況:ドライ  気温:24度  路面温度:30度

 7月26日午後、2008 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の予選2回目がスポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。GT500クラスはNo.18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史、GT300クラスはNo.19 ウェッズスポーツIS350の織戸学がポールポジションを奪った。

 予選2回目は14時30分から。予報では雨の可能性もあったが、結局ドライコンディションで行なわれた。開始時点での気温は24度、路面温度は30度。

 最初の15分間はGT300クラス、つづく15分間はGT500クラスの専有走行が行なわれた。このセッションでは、スーパーラップに進出した車両はアタック用タイヤのウォームアップとセッティングの最終確認。それを逃した車両は決勝に向けてのセットアップを行なった。また、予選1回目に他車との接触があり、タイム削除となったNo.81ダイシンADVAN Zはここで予選通過基準タイムをクリア。最後尾グリッドから決勝出走となる。一方、接触されたほうのNo.110 KUMHO BOXSTER-GTはマシンのダメージが大きく、このセッションでの出走はかなわなず、予選通過ができなかった。
 15時05分からGT300クラスのスーパーラップがスタート。最初に走ったNo.11 JIMCENTER ADVAN F430の田中哲也は、予選1回目の自身のタイムを約0.8秒も上回るタイムをマーク。とりわけセクター2が速かった。一方、予選1回目にニュータイヤを2セット使ってしまっていたNo.4 EBBRO UEMATSU 320R(阪口良平)、No.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹)はタイムを落としてしまう。
 その後に走ったNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408R(黒澤治樹)は、アタック中に、一つ後に出走するNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)が前方に現れてしまう。なんとかこれは抜いたが、その後のコーナーで単独スピン。結局、タイムアタックをあきらめざるをえなかった。また、No.26谷口もタイヤを2セット使ってしまっていたため、タイムアップはかなわなかった。
 この後も、No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S(坂本雄也)、No.95 ライトニングマックィーンapr MR-S(平手晃平)、No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)はNo.11田中のタイムは上回れないまま。ようやくNo.11を逆転したのは、予選1回目に2番手だったNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)で、タイムは1分23秒985と、初めて1分23秒台に入れてきた。
 予選1回目にトップだったNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)がクラス最後に出走。織戸はセクター1が誰よりも速く、1分23秒938というタイムでNo.43高木を上回り、クラスポールを奪った。IS350は参戦3戦目で初のポールポジション。織戸自身にとってもSUPER GT/JGTC初のポールとなった。
>SuperGT.net Round5 予選第2回目レビューより

織戸選手のコメント

IS350は今回で3戦目。前回のセパンあたりから大分クルマが決まってきました。横浜ゴムさんがIS専用のタイヤをつくってきてくれました。これも昨日が雨だったので、予選1回目で初めて使ったんですけど、それがドンピシャでした。これで1回目のトップを獲れて、スーパーラップはコンディションが変わって、いまいちな感じでしたが、それでもポールポジションが獲れました。チーム、ヨコハマさん、トヨタさん、みんなのおかげです。ハッピーですよ。
決勝はもうガンガン行く!……って嘘です(笑)。クルマのアドバンテージがあるとは考えていません。周りのチームのことを考えるよりは、僕らのチームが、僕も阿部も、メカニックも、みんなが完璧なレースをしてチェッカーを受けること。それを第一に考えたいです

阿部選手のコメント

僕は今年が初めてのGT参戦なんですが、その1年目で織戸さんといういいドライバー、そして良いチームと組めて出られてありがたいです。逆にプレッシャーもあります。
チームもクルマもみんながパフォーマンスを見せる中、僕はきっちり走るだけ、それだけしか考えられません。SUGOは(1周が)短いコースで、タイヤにも負担が掛かると思いますが、最後までなるべくタイムを落とさないよう、考えながら走っていきたいです

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