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ツインリンクもてぎ Round7 Race ~決勝~

■決勝結果結果
フリー走行 : 1位
決勝結果 : 1位
■開催日:2008年9月14日
天 候 : 晴
観客動員数 : 決勝39,000人
監 督 : 坂東 正敬

■コース : ツインリンクもてぎ(全長4.801km)
路面コンディション:ドライ
車 名 : ウェッズスポーツIS350
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー : 織戸 学/阿部 翼
チーム : WedsSportRacingTeam with BANDOH

<< 決勝日フリー走行 >>
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:24度  路面温度:30度

サーキットに向かう途中は雨が降っていたが走行前には路面ドライ、天気は曇りで織戸選手からスタート。
マシンのセットは決まっていたため、決勝に向けての確認走行となった。

織戸選手は1分56秒043を記録、阿部選手は1分57秒251を記録して午前中の走行は1番手のタイムで終わった。
最後尾からのスタートでどこまで行けるだろうか。
<< 決勝 >>
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:31度  路面温度:43度

天気はまだ夏の気温となり今回は最後尾スタート。
スタートドライバーは織戸選手、茂木の最後尾は最終コーナーになる。
今までツキがなかったがここまでのツキの無さは味わったことが無い。
しかし、チーム全員いつもと違う雰囲気でレースを楽しんでいるように見えた。
前には24台のマシンが並ぶ、フィニッシュラインを超えたときには何台のマシンをぬいてくるだろうか。

オープニングラップでGT300クラスの33号車ハンコックポルシェがスタートに失敗し、ウェッズスポーツIS350はポジションが1つ上がる。
スタート後、織戸選手は怒涛の追い上げを見せる。2LAP目には19位まで浮上し、わずか1LAPで5台を抜いてきた。

1LAP、1台のペースで9LAP目には11位までポジションアップ、トップとの差は21秒5、14LAP目には10位までポジションを上げ、前を行く33号車ハンコックポルシェまで2秒まで近づいた。
33号車ハンコックポルシェはスタートを失敗したが、4LAP目にかわされウェッズスポーツIS350はこれを追う形でレースを戦っていた。
29LAP目に7位までポジションアップ、このときには33号車ハンコックポルシェにコンマ3秒まで追いつき、また、ここでピットに入るマシンが出てくる。

30LAP目には4位まで上がり 32LAPには3位まで上がってきた。織戸選手の集中力とテクニックが最後尾からのスタートにかかわらず表彰台圏内までウェッズスポーツIS350を走らせた。

今回の作戦は、「どこまでポジションを上げられるか」しかなく、30LAP前後でピットインする予定だったが、今回のヨコハマタイヤが路面にベストマッチしており35LAPまで織戸選手が担当した。

ピットストップもミス無くメカニックが作業をし、ポジションを1つ落とすだけのコース復帰となった。
阿部選手も57秒台のタイムをコンスタントに記録し46LAP目には2位までポジションアップした。
この時点でのトップは2号車アセットKENZO紫電で、ギャップは6秒45、ここから阿部選手のスイッチが入り、1LAP、1秒のタイム差を埋めていった。 51LAP目には1秒066まで迫り、52LAP目の90度コーナーで2号車アセットKENZO紫電がミスをしたところを突いてトップに躍り出た。

ここからは2位との差を広げファイナルラップまでに2秒以上の差をつけて58LAP目、1位でフィニッシュラインを通過した。

ウェッズスポーツIS350が参戦してから5戦目、速いマシンと言われ、結果が残っていなかったが、今回はGT史上初の最後尾からの優勝を成し遂げた。
レーシングプロジェクトバンドウの第2章、「記憶に残るレース」を掲げ、ついに前代未踏の伝説を作りながら初優勝をもぎ取った。
徹夜の連続でマシンを作ってくれたメカニック、その魂を引き継いでマシンを優勝に導くドライバー、そして多大なるご支援をいただき、レーシングプロジェクトバンドウを見守り応援していただいているスポンサー、応援してくれるファンと共にこの快挙を成し遂げたと思います。

次戦オートポリスは50kgのハンディウエイトを積んでのレースになりますが、爆走坂東組は更なる勝利を目指し邁進して行きたいと思います。今後とも応援を宜しくお願い致します。

織戸選手のコメント

IS350にマシンを変更して5戦目。クルマのパッケージは良かったので、勝つつもりだったのに(ここまでは)トラブルとかあって…。
今日も(グリッドが最後尾になってしまい)、ぶっちゃけもう勝てないかなぁって…。
最後尾のスターティンググリッドについたら、景色が良く見えた。まるでピクニックみたいで、あそこは坂だから坂道発進の心配とかして(笑)。今日は結果はどうであれ、楽しんでレースをしようと切り替えました。だから、非常に冷静になれた。

何台も抜きましたが、GT300のみんなはとてもクリーンでした。チーム、スポンサーはもちろん、みんなからパワーをもらったみたいですね。

後半、翼にクルマを預けて『うーん(どうかな?)』って気持ちだったけど、彼の走りを見てびっくりしましたね、コイツすごいな、と。勝てたのは彼のおかげ。翼はアグレッシブだけど、それがマイナスに見られていた。勝てたのは、ホントみんなのおかげです。ありがとうございました。

阿部選手のコメント

でも、織戸さんからクルマを渡されたとき、シングルポジションだったので、個人的には勝てるなと思いました。
僕はまだ1年目ですから周りの信頼がないわけですよね。だから、それ(逆転勝利)を実現することができて、ホント良かったと思います。
実は、僕はレースから2年間離れていて、ここにいること、SUPER GTという大きな舞台で走っていることも信じられないくらいなんです。これも応援してくれたスポンサーや周りの皆さんのおかげで今の自分があるんだと思います。
今年、残りのレースも、今後のレース人生でも、この気持ちを忘れないようにしたいです。

坂東監督のコメント

こんなドラマもあるんですね・・本当にうれしいです。全ての関係者に感謝します。僕はまだまだ未熟なんでここを通過点として頑張りたいと思います。
それにしても翼の走り・・いけてました。
織戸さん・ピットの作業がノーミスだったのと・・うまく33号車の後について順位を上げてこれた織戸さんの経験・テクニックにも脱帽です。こんな日もあるんですね・・何事も諦めない事が大事だと改めて実感しました。
残り2戦も全開でいきますので応援宜しくお願いします

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